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<序文>
深澤賢治著『陽明学のすすめ X 人間学講話「渋澤栄一」』
中斎塾顧問 木内孝
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惹きつけられる人物を探す、これ以上にワクワクする仕事があるでしょうか。真っ先に渋澤栄一を挙げ、その92年の人生で特別な人間物語をつかず離れず書き上げた21人の人間模様は、誰にとっても興味深々です。創立5周年を記念して中斎塾の深澤賢治塾長が一気に書き下ろしたこの人間学講話は「本当にそうだったのか」と幾度となく読者を唸らせる内容で、読む人を圧倒します。
真っ先に21名を平たく生年月日の順に並べて、我々一人一人が培って来たあらゆる知識を総動員して、自分で描く人間学講座 渋澤栄一を心の中で書き上げようではありませんか。
幸い渋澤栄一は最長寿、天保11年から明治、大正を貫き、昭和6年まで活き活きされてました。
頭の中の作業を容易にする為に次頁の豪華な一頁をご利用下さい。
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○「自分の人生は大体二十代でお終い、後は世の為人の為に尽くすと切り替えて・・・」
・・・身震いがします。
○「親が子を殺す・子が親を殺すと云う様な民族は必ず滅びて行く」
・・・天地自然を師とする自分にとっては当然のこと、覚悟を新たにします。
○「人間は如何に丸くとも、何処かに角がなければならぬ」
・・・私は丸と角を入れ替えた日々を送り過ぎました。
○人の眸子を観て、その人の善悪正邪を知る
・・・難しくはありません。
人間の社会は、人間が創ってます。その人間とは特定な人を指すのではなく、私たち一人々々の想いであり、覚悟であり、行動が積み上がったものです。その結果、社会には様々な「欲」が渦巻く結果になります。私的な欲、社会的な欲・・・兎角「欲」は悪い面ばかりが目立ち、諸悪の根源視されますが、正しい評価ではありません。澁澤栄一の想い、覚悟、行動を知って、「知足利他」への新しい欲を感じます。
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